”社会の一隅を照らす”
地道勝継続的で有意義な活動を表彰する、土岐ロータリーの独自の制度です。
昨年は肥田瀧が洞保存会を表彰させていただきました。
今年は、鶴里町で活動する「中馬馬子唄保存会(ちゅうま まごうた)」を表彰しました。
市内で盆踊りに参加したことのある方なら、なじみの深い
中馬馬子唄ばやしもご披露いただきました。
車が普及するまでは、牛や馬、あるいは人力での運搬があたりまえで
70年くらい前までは中馬街道を馬や人が行きかうのが普通の光景だったことでしょう。
8年ほど前、地元の歴史、文化を調べる機会がありまして
(土岐市恐驚資料館:ときしきょうぉどしりょうかん の設営)
実際に中馬街道を歩いてところどころにある馬頭観音を巡ったことがあります。
今の国道363号線に沿うわけですが、当時の道は曲がりくねり、アップダウンも
かなり激しかったと思います。
馬子唄の歌詞をよく見ていると、峠を越える過酷さ、街道から見える景色、
目的地へ近づいた時の喜びが目に浮かびます。
外国人観光客が来て喜ばれるような観光地ではないでしょうが、
地元の人たちが盆踊りで流れる中馬馬子唄ばやしを聞きながら、
当時の生活を想像する機会を提供してくださる今回の団体皆様の活動は、
尊いものだと思います。
土本